英語学習は何歳から?その考え間違っているかも?!
英語は今や世界共通語になっています。
ですから、わが子に英語がスラスラと話せるようになってほしいと思うのは、どの親御さんでも同じだと思います。
残念ながら、日本語は、英語からもっとも離れた言葉です。
ですから、英語を自由自在に使いこなせるようになるには、「いつから英語を」の問題が必ずでてくるわけです。
あなたの子どもがアメリカで生まれ育ったら、間違いなく英語を母語として何の苦労もなく使いこなせるようになります。
しかし、問題は、この日本で子どもさんが、英語をアメリカ人やカナダ人と同じように話せるようにしてあげることですね。
そこで、今回は、英語学習は何歳から始めればいいのかを考えてみたいと思います。
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1 臨界期はあるのか?
ことばの習得に、そもそも臨界期はあるのか、という問題が出てきます。これは、答えるのに難しいのですが、結論から言えば、
確かに臨界期はある、
と言えるでしょう。
中学生になってから、高校、大学と進んでも、英語が一向に話せないという例はたくさんあります。
これは、臨界期を過ぎてからの学習では、英語ネイティヴと同じようにはなれない、ということを意味しています。
では、臨界期は何歳まで?という疑問が起きてきますね。
この問題については、実はさまざまな意見があって、
と学者によって大きく違っているのです。
このようにさまざまな意見があるので、臨界期は何歳とはっきりとした見解は出てこないのですが、臨界期がある、ということでは共通しています。
ですから、英語学習を何歳から始めさせればいいのかについても、はっきりとしたことは言えないのが現実なのです。
しかし、ひとつだけ言えることは、英語をネイティヴに近い能力を獲得させたいならば、少なくとも中学校以前ということは間違いないと思います。
2 早期教育の問題は?

小学校での英語教育がまもなく正式な教科になりますが、そこで、世間では今、英語を早くから学習させた方がいい、という風潮が広がりつつあるように思います。
幼児向け英語教室からジュニア向け英会話スクールまで、どんどんできています。
もちろん、幼児向け英語教室では、そのことについては意識して教えているはずなので安心できるでしょうが、ここで注意しなければならないのは、よほど注意しないと日本語も英語も、ともに十分に話せなくなる可能性があることです。
たとえば家庭で親御さんが、たとえば0歳から英語の教材を準備して、英語づけにしたような場合は、将来なんらかの影響が出てくることは考えられます。
ですから、早期から英語を家庭で教える場合は、しっかりとした裏付けのもとで、将来子どもさんが不自由しないように注意することが大切です。
つまり、早期教育にも、それなりの問題があることが予想されるのです。
人間は3歳までに母国語を話せるようになるとも言われています。
つまり、日本語をしっかりと話せるようになってから、幼児英語スクールなど本格的に英語教育を始めるのが無難だと思います。
3 臨界期を過ぎたら英語習得は無理?
臨界期までに英語学習を始めるのが一番いい方法だとは言えますが、実は臨界期を過ぎても、英語を流暢に使いこなせる人も大勢いるのも事実です。例えば長期の留学経験があれば、臨界期をずっと過ぎていても、英語に不自由しなくなるでしょう。
また、留学しなくても、自分に合った方法で英語をしっかり学習していけば、同じようにかなりのレベルまで英語が使えるようになるはずです。
ですから、一概に英語は幼い頃から学ばせた方がよいのだとも言えません。
つまり、ある程度の年齢に達しても、英語学習への意欲と努力があれば、英語は身に付けられるのです。
ここでも、英語学習は何歳からがいいと、はっきりとした見解はないものと思ってください。
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4 子どもさんが喜ぶか
実は、ここが一番大切なことなのです。人間は、楽しくないことには興味を示しません。
もちろん、学習意欲も出てきません。
子どもさんが英語を好きになるきっかけを作ってあげることが、親御さんの腕の見せどころではないでしょうか。
今は、幼児向けの英語の絵本やDVDがたくさん出ていますから、それらを使って、いっしょに読んだり、見たり、話したりすれば、早くから子どもさんが英語に興味・関心をもつことは十分に考えられます。
そうやって、自然に英語が好きになっていけば、英会話スクールなどにも、抵抗なく入っていけると思います。
いかに子どもさんを英語好きにするのか、その方法を考えるのが一番大切なことでしょう。
もし、子どもさんが一向に英語に興味を示さなければ、無理強いは逆効果になりかねません。
子どもさんが英語を喜んで読んだり、見たり、聴いたりするようになれば、そのときが英語教育の始まりだと思ってください。
まとめ
英語は何歳から始めればいいのか、という問題について考えてきました。結論として、はっきりと何歳からとは言えないのが現実なのです。
ですから、一番大切なことは、子どもさんを英語好きにすることでしょう。
幼児向け英会話やスクールに通わせる前に、まず子どもさんの英語に対する興味・関心を育てること。
それから本格的な英語教育を始めることが最も適切な時期だと言えるでしょう。
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